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実会社(実店舗)とネットを連動させた
独自化ベースの総合マーケティング
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MUマーケティングとは?

自社の独自性が根づく樹
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MUマーケティングの概念を説明します。独自性を最小単位まで落とし込み、全体構成で、自社本質それ自体から駆動します。抽象的で分かり難いため、既存マーケティングに事寄せて説明しています。
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1. MUマーケティングとは?

MUマーケティングとは、独自性を最小単位まで落とし込み、これを軸に全体構成するマーケティングのこと。表記は Minimum Unit の頭文字をつなげて、MU としました。allMU DX の独自概念です。

独自概念のため伝わり難いことが予想されます。この橋渡しとして、既存マーケティングに事寄せて説明します。似通っているものが2つあります。統合型マーケティングと、ブランド戦略です。

このページは MUマーケティングの概念を説明しています。具体的な説明は「MUマーケティング世界の実例」をご参照ください。

2. MUマーケティングの意義と特徴

MUマーケティングは、Webに特化した Webマーケティングや、実会社(実店舗)メインの既存マーケティングとは異なります。しかし全く別物ではないです。ミックスというより統合、かつ重要箇所を強化し、新しく作り替えたものです。※Webマーケティングは既存マーケティングをベースにしていますので、ここでは簡略化するため既存マーケティングに絞り込んで説明します。

2-1 統合型マーケティングとの類似/差異とその疑問点

教科書的に表記すれば、統合型マーケティング(Integrated Marketing)に近いと思います。

近いというのは、統合し、チャネルを規定せずネット/リアル連動させて施策するという(単に統合という)意味に於いてだけで、そもそも展開する階層が異なります。

先の統合型マーケティングを叩き台にすると、そのアプローチは統合型マーケティング・コミュニケーション(Integrated Marketing Communication/IMC)と言い、4Cで分割考察することになっています。顧客価値(Customer value)顧客負担コスト(Cost)顧客の利便性(Convenience)顧客とのコミュニケーション(Communication)という具合に。

4Cは有名なので、聞いたことがあるかもしれません。業務に役立てようと疑問なく受け入れた方々もおられるでしょう。それ自体の良し悪しを言いたいのではなく、階層が異なれば、全体が根こそぎトランスフォーメーションすることを指摘したいのです。もっと明確に言えば、疑問に思って欲しいわけです。

既存マーケティングは「どう売るか」を思考観察し、これに答えていますよね?

不思議に思いませんか。

どこから(起点)どこへ(終点)が分からない状態で、「どう売るか」という動力をまわしています。

4Cで言えば「どう売るか」たとえば顧客価値(Customer value)を分析する前の、起点となる階層に関しては、言及していないのです。既存マーケティングは、企業の本質(=起点)には踏み込みません。

この本質に、allMU DX は踏み込みます。

余談ですが、
既存マーケティングは、なぜ企業本質には踏み込まないのか?学問として成立しないから、だと思います。

たとえばデザイン思考(Design Thinking)など、昨今では経営にまで転用する向きもあり、さまざまな説明がなされていますが、幾らかの科学的アプローチは可能としても、基本的には非科学的で、フレームワークに完全に落とし込めないからこそ、デザイン思考の本領を発揮できるわけです。経済産業省が「DXレポート ~ITシステム「2025年の崖」克服とDXの本格的な展開~」の中で、デザイン思考に言及し、DX推進に欠かせない要素の1つであると言っています。既存思考で作動するならば、とっくに問題解決できているだろうし、DX推進にも障害はないわけです。そうではないので、提唱します。しかし、それは何なのか?デザイン思考は実現できるのか。という根本的な問いとして、非科学的であり、またフレームワークにも完全に落とし込めないというジレンマを抱えています。非科学的であってはならない、正当な学問として確立させるのは難しいでしょう。

これは既存マーケティングも同様です。
デザイン思考が働く領域と、企業本質の見極めは、どちらも抽象概念です。

2-2 ブランド戦略との類似/差異とその疑問点

どこから(起点)どこへ(終点)その起点が企業本質ならば、ブランド戦略と、どう違うのか?という疑問が次に出て来ると思います。確かに似ています。次はブランド戦略を叩き台にします。

ブランド戦略との共通点は、
(1)差別化独自化できる
(2)新規/既存どちらも低コストで集客収益可能
(3)価格競争に巻き込まれない
(4)顧客ロイヤリティ(信頼愛着)を得やすい
(5)客筋のよい口コミ連鎖を起こしやすい
(6)長期スパンで売り上げを見込める

逆に、異なるのは、先の統合型マーケティングと同じ理由で、ブランド戦略は企業本質を起点とし、その起点から、全体を駆動できないところです。

すると、このような疑問が「企業本質とは、企業のビジョンのことであり、そのビジョンが企業の起点なのでは?」

ビジョンとは「企業が実現したい未来像」を描いています。したがって多くの場合、神棚に祀られるか、一方的な言い分になりがちです。企業の本懐である「集客収益」階層構造でみれば、ビジョンはその階層とは別次元に広がっています。

ブランド戦略の施策方法を見てみましょう。市場でのターゲティング/ポジショニング/SWOT分析等々、それからロゴやキャッチコピーなど、これは、どこから立ち上がったものでしょうか?方法論、分析フレームワークは後でどうにでも出来ます。重要なのは、起点となる立ち上がり場所はどこなのか?という問いです。どこから(起点)どこへ(終点)その起点が不明もしくは不明確ならば、起点の取りようがありません。

常に中心がボヤけた状態で、ブランド戦略も作動しています。

ブランド/ブランド戦略/ブランディングどれであっても「どう売るか」ばかりを考えています。実質、作動していません。したがって認知のため初期投資が嵩みがちであり、かつブランド戦略として(起点のない全体から切り離された場所で)継続訴求しなければなりません。一般的には「時間がかかる」と説明されます。

企業本質が起点となれば、それらは皆(何をどうやるか)自動的に決定されます。それ自体が駆動するからです。もしも加速お望みならば初期投資も必要でしょうけれども、今説明している MUマーケティングの考え方では必須ではないです。特に(5)「客筋のよい口コミ連鎖を起こしやすい」に影響が出てきます。企業本質の駆動する力に任せてしまった方が、好ましい結果となるでしょう。またマッチングの精度が上がれば「時間がかかる」という説明はおかしいです。なんのためのブランド戦略なのかと疑問が出てきます。ブランド戦略は、まさにマッチングの心臓部です。

allMU DX は、その心臓部、企業本質に踏み込み、それ自体から駆動させます。

3. MUマーケティングの最小単位とは?

「自社とは何か」言い換えれば自社のコア、その心臓部は何か、ということです。自社を形づくる諸要素は様々にあれども、一切合財取り払って「これを無くしたら自社ではない」そこまでの最小単位に落とし込めば、いったい何が残るのでしょうか。それは、自社の独自性に他なりません。この世に2人と同じ人間が存在しないように、まったく同じ企業は存在しないのです。事業規模や年商の別なく、そこに存在しているということは、必ず何かしらの独自性があります。

しかし、疑心暗鬼する方々もおられるでしょう。そんな柔らかい抽象論ではなく、Excelに流し込める数字を出すべきだと。その数字を出すための、抽象から具象への転換が、商売ビジネスではないですか?お客様の困り事(抽象)を解決するために、自社商品サービスを提供する(具象)というのが、商売ビジネスの原型でしょう。

と言っても、独自性、これは日常語ではないので、もうそれだけで面食らってしまいます。うちにはそんなものは無いと反論したくもなります。昨今では「コモディティ化」という言葉も、あたりまえのように囁かれています。市場は供給過多であり、品質も向上し、似たり寄ったりの商品群は、価格での差別化も難しい、コモディティ化を戦略的に行っているのでなければ、とくに仕入れた商品を消費者に販売する小売業など戦略の立てようがない、というように。巨匠セオドア・レビットの言葉を引用します。

コモディティなど存在しない。すべての財とサービスは差別化可能である。

セオドア・レビットは「ドリルの穴」の喩え話の紹介で有名です。ドリルを買いに来た人が欲しいのは、ドリルでなく穴だというもの。すなわち「顧客は商品を買うのではない。その商品が提供するベネフィットを購入している」となります。約半世紀前の巨匠です。現在も変わらない真理ではないでしょうか。

自社の独自性を諦めてはなりません。コモディティなど存在しないのです。「自社とは何か」という根本的な問いを、顧客のベネフィットにつなげてください。自社本質が起点となって、それ自体が駆動します。

4. MUマーケティングは全体構成の柱となる

自社とは何か。それを漠然と考えているだけでは、商品サービスは売れません。またブランド戦略で説明したように、自社本質を神棚に祀るなど資源を活かせておらず、勿体ないです。マーケティングという知識・分析・フレームワークの前に、自社という実体、本質があります。それ自体から駆動させてください。MU(独自性最小単位)が全体構成の柱となって、各部分まで行き渡り、何をやるべきなのか、指し示してくれます。