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SEO対策の基本〜誤解と現実
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- SEO対策とは? 初見の方には基本的な説明から。SEO勉強して実践済みだが、結果を得られずお困りの方々には重要な話まで。なぜ結果が出ないのか。小手先ノウハウ・テクニックお探しではないですか。このページでは、SEO対策の基本・現実・誤解を説明し、最後に allMU DX のSEO対策の考え方をお伝えします。
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1.SEO対策とは?
Googleの解答
SEOとは「検索エンジン最適化(search engine optimization)」または「検索エンジン最適化業者(Search Engine Optimizer)」の頭文字ですGoogle 検索セントラル|ドキュメント|初心者向けSEO
検索エンジン最適化することがSEO。
検索エンジン最適化させるための対策が、SEO対策。
具体的には、検索結果ページの順位を上げることを意図して「SEO対策する」と言われています。
2.SEO(検索エンジン最適化)対策=Google 対策
「SEO対策とは?」この言葉の意味を、さきほどGoogleが運営する「Google 検索セントラル」から引きました。なぜか。SEO(検索エンジン最適化)対策=Google対策だからです。検索エンジンとは、ほぼGoogleのことなので「Google に最適化する」と言い換えても意味は変わりません。日本における検索エンジンの、市場シェアを見てみよう。
2-1日本における検索エンジンの市場シェア
※画像は当ページ作成時のものです。
日本における検索エンジンの市場シェア(※現在データ)は、Google 74.68%/Yahoo! 21.24%/bing 3.69%/DuckDuckGo 0.18%/Baidu 0.11%/YANDEX RU 0.03% となっており、ほとんどの方々が、Googleを使用していることが分かります。
「いや私Yahoo!検索しています」という方。Yahoo!も現在ではGoogle を使っているため、若干異なる程度で、検索結果は、ほぼ同じです。SEO対策という視点でみれば、Yahoo!もGoogleなので、市場シェアは足し算により、95.92%だと言っても間違いではないです。つまりほとんど全てがGoogleの検索エンジンを使っているということです。
2-2.自社構築ホームページが失敗する理由
このように考えてください。
Googleという牧場があります。この牧場の内側でしか、私たちはパフォーマンスができない。検索エンジンを運営しているのは牧場主のGoogleですから、牧場主が意図しない方向で情報発信しても、評価に結びつき難いか、非常に効率の悪いものとなります。自社構築の情報発信で苦戦する理由が、ここにあります。「Google 牧場内に私たちがいるのだ」という認識、これなくして、企業の事情優先「速く安く簡単にホームページを作りたい」「情報発信すればよいだけ」となれば、Google牧場とは何の関係もないので、その通りの結果となります。Google の意図に沿い、その牧場内を正しく走らなければ、ネットで集客収益は難しいということです。これはスポーツに喩えると分かりやすいかもしれません。サッカーの試合で、柔道のルールで戦っても、試合にならないどころか、レッドカードで退場です。サッカーならば、サッカーのルール内で戦うのが、出場者の必要最低限の心得となります。
3.SEO対策必須
あなたの自社ホームページが、インターネットの検索結果ページに表示されます。お客様はこれを見て、クリックまたはタップし、あなたのホームページに入って来ます。そこではじめて「集客できた」ということになります。もちろん集客だけが目的ではございません。次のアクション、ご購入もしくはお問い合わせしていただき、そこでようやく「収益を出す」ことができます。
3-1.検索順位別クリック率とタップ率
検索結果ページの順位を上げることを意図して「SEO対策する」その順位によって、クリック率とタップ率が、これだけ違います。※CTR(クリック率)データは各社出していますが、多少異なる程度で、大きく変動することはないです。
「検索結果1位」の場合、パソコンで検索する人の内の 35.8% が、クリックして、そのサイトに訪問しています。スマートフォンで検索する人は 29.7%。
「検索結果10位」の場合、パソコンで検索する人の内の、わずか 2.3% がクリックして、そのサイトに訪問。スマートフォンの検索は 2.2%です。
検索結果1位から10位までが「検索結果1ページ目」なので(概ね。何位まで1ページに含めるかは検索文言とそのカテゴリによります)1ページ目に入らなければ、なかなか厳しい現実であることが分かります。
厳しいというのは、あなたのホームページに訪問してもらえないということです。お客様が、クリック・タップしなければ、あなたのホームページに辿り着けません。ホームページを作って用意しても、そこに無いのと同じことになります。
あなたは普段、検索するとき、何ページ目まで手繰りますか。よほど熱心な探しものでないかぎり、何十ページも開いて見ないのでは? あなたがやらないことは、お客様もやらないわけです。せめて3ページ目までには入りたいところ。その辺までだったら、あなたも開いて見るのでは。
ただし、補足が必要です。
ほとんどの場合、クリック・タップしてもらうことが目的ではなく、その先の、収益につなげてこそ意味があるわけです。となれば、ただ単に「検索順位が上位であれば良い」ということにはなりません。
これはネット広告を出して、強制的に上位表示させるときも、同様です。てっとりばやく「ネット広告を出せばよい」とお考えの企業は、ご注意ください。
また現在では、検索結果ページも様変わりし、クリック・タップしてホームページ内を見なくても、おおよその内容が分かってしまうような作りになっています。これはGoogle側から見れば、わざわざホームページに訪問しなくても、ユーザーの求めに応じることができるという、検索エンジン側のサービス改善の結果です。専門記事を書けば集客できると教わっている方々は、要注意です。
3-2.「情報発信しましょう」だけでは難しい
ネット黎明期から 30年以上経過し、ネットはホームページやブログで溢れ返っています。
世界には 1.8億以上ものウェブサイトが存在し、1日に約1千万弱のブログ記事が書かれています。米国Technoratiの発表によれば、書かれるブログ記事数、日本が世界第1位になったのは、2009年のことです。すでに十数年前にネットはブログ記事でいっぱいでした。「あなたの自社ホームページが、インターネットの検索結果ページに表示されます。お客様はこれを見て、クリックまたはタップし、あなたのホームページに入って来ます」と先ほど説明しましたが、ホームページやブログが、これだけごった返しているなかで、その検索結果ページ、自社サイトの検索順位を上げること、そこから収益につなげること、これらを実現しなければなりません。
3-3.Google を諦めて SNS 集客?
SNS集客にシフトする企業も、昨今では増えてきました。確かに業種業態によってはSNSだけで十分だ、ということも。戦略の中に含まれているならば問題ないです。
とはいえ、Twitterなど毎秒9,000ツイート。いいね・リツイートはされても、そこから集客収益まで安定ベースで継続させるのも大変だと実感されている企業も少なくないでしょう。
客層も考慮しなければなりません。
検索からの訪問者と、SNSを介した集客とでは客層が異なります。低コスト最短最速で結果を出すという意味においては、CVR(顧客転換率)に差が出てくるので、圧倒的に、検索からの訪問者が強いです。
この理由としては、お客様の感情や気分に左右されるSNS集客と、Googleが評価し順位づけした検索からの訪問者とでは、アカウント(URL)に対しての信頼度の違いが1つ。もう1つは(こちらが重要)検索からの訪問者は、何かしらの欲求をもって入ってきます。なんとなく見ているSNSとの違いですね。成約率が高いのは、何らかの欲求を持って検索から流入した訪問者です。お客様との関係性を構築してから、収益につなげるSNSは、成約率が低いだけでなく、時間を要する傾向にあります。
4.正しい SEO対策は誰が知っているのか
牧場主はGoogleなので「正しいSEO対策はGoogleが知っている」となります。
「SEO対策済」「完璧なSEO対策」「これが勝てるSEO対策です」ネットには、さまざまな情報が飛び交っていますが、Googleが公言していること以外、SEO対策のすべては推測となります。
またGoogleも、一企業であるため、より良い検索エンジンを求めて修正を重ね、アップデートを続けます。
どれくらいの頻度でアップデートしているか、という問いがあるとすれば、我々が気づかないだけで、小さなアップデートは頻繁に行われています。そして検索順位に直接影響する大きなアップデート、いわゆるパンダアップデート、ペンギンアップデートなどと言われていますが、こちらはアップデート後、検索結果ページが激変します。この大きなアップデートは何をやっているのかと言うと、品質低下の改善と、検索順位を操作するためにGoogleを欺くサイトを排除しています。
Googleは大小込みで頻繁にアップデートしているわけですから、永続的に「勝てるSEO対策」「完璧なSEO対策」など存在しないことが分かります。作為的に順位変動が可能ならば、Googleが、アップデートを実行する意味がないです。
また用意されたコンテンツに対してGoogleが評価するわけですから、コンテンツを作る前に(なにもやる前から)「SEO対策済」など、ありえません。※allMU DX は、こちらでホームページを作成しますので「SEO対策済」で構築します。
これらは皆、SEO対策という「何かをする」ことで、検索順位が永続的に上位表示されるような誤解をまねきます。
そもそも、なぜGoogleは、アップデートするのか。先ほど書きました「品質低下の改善と、検索順位を操作するためにGoogleを欺くサイトを排除するため」です。したがって、SEO対策のために「何かをする」考え方では、Googleアップデートのたびに時代遅れの施策となりますし、それによって本当に順位変動を起こしてしまった場合(Googleに発見され次第)最悪、検索結果ページから排除され、自社ドメインが汚れてしまい、その後、どう頑張っても浮き上がれない地獄を彷徨うことになります。自社ドメインは、自社の財産です。自社ドメインが汚れるようなことに努力を重ねるのは、努力の方向を間違えています。
或る業界の、幾つかの成功例をもとに、その推測が、直ちに他業種、一般論で語れる保証はないです。成功事例や成功法則などは参考程度。検索アルゴリズムに関するGoogleの目標が定義された厳しいガイドラインPDF(全175p)を見ても分かるように、Google はそれほど単純ではないからです。
Googleが公言していること。これをベースに解釈するしかないのですが、アップデートのたびに、Googleに振りまわされるのも得策ではないので、Googleの意図するところから本質を抽出し、可能な限り、永続性を持たせる、と考えるのが、妥当でしょう。
5.allMU DX の SEO対策の考え方
SEO対策と言うと、誰もがネット施策を考えます。SEO対策=Google対策なので、ネット施策だけに夢中になるのは無理からぬことなのですが、ネットだけで完結する業種業態以外は(つまり、ほとんどの企業)SEO対策とは「ネット側/リアル側」この両方に目を配る必要があります。あなたの会社やお店が、どこかの街に実在しているのならば、こちらのSEO対策となります。
5-1.ネット側:SEO対策の考え方
(1)metaタグ含め、コード類を正しく記述する。
(2)軽量に(できれば静的ページで)可能な限り、シンプルに構築する。
(3)訪問者の要求に添うかたちで明確に、必要十分に情報提供する。
「Googleの意図するところから本質を抽出」つまりSEO対策の本質とは、訪問者と検索エンジン双方に対し「負荷なく分かりやすく伝える」ことです。
Googleの顧客は主にネットユーザーですから、ネットユーザーの求めに応じてマッチングさせることが企業命題でしょう。SEOに有利と思われるタグや文言を含めたり、スクリプトを埋め込むような企業サイトではなく、ユーザーの求めに応じた企業サイトを上位表示させたいと考えるでしょう。
ホームページに書かれた文言など、その内容もさることながら、表示速度を考慮した軽量構築は忘れがちです。Googleは既に2012年からUX(顧客体験)も検索順位の判断に含めるとアナウンスしています。訪問者と検索エンジン双方に対し「負荷なく分かりやすく伝える」ことは、SEO対策だけでなく、訪問者の離脱率や、成約率にも影響します。
5-2.リアル側:SEO対策の考え方
実店舗・実会社があるのに、ネット施策だけに傾倒するのは勿体ないです。
リアル側のSEO対策は、2段構えになっています。1段目の「自社と顧客」がむすばれていると、2段目の「Google」に反映されます。
例として、和菓子屋さんを想像してみてください。リアル実店舗側で評判がよければ(または興味があれば)お客様は検索します。何曜日休みだった?駐車場はあったかな?お友達から戴いて美味しかった、どんなお店?カロリーは?日持ちする?贈答用の手提げ袋はつく?店の前を通るけど(来店前)どんなお菓子が売られているの?等々、お客様は、さまざまな疑問から検索します。または並列検索もします。近場で購入できる和菓子屋さんを比較検討するわけですね。この時も、店の名前で検索します。
すると、ネット側はどうなっているか。
その和菓子屋さんの名前で検索していますので、検索結果ページのどこをクリック・タップするのかといえば、もちろん、その和菓子屋さんです。Googleは、クリック・タップ率も計測しています。これも順位に影響します。
リアル側の施策と言ったとき、誰もがQRコードからネットに遷移してもらうことを想像するのですが、当然、それも含まれているけれども、企業側が仕向ける行為だけでなく、お客様自ら動いて検索してくれることを忘れてはなりません。
そもそもGoogle検索というのは、誰かに仕向けられて検索することではなく、お客様自ら疑問を解決するために、お客様が能動的に実行することなのです。
となれば、リアル実店舗・実会社がやるべきことは、ネット云々以前に、事業そのもの、ここから問い続けることが、結果的に、ネット施策、SEO対策となるわけです。
ネット側SEO対策で説明したように「(3)訪問者の要求に添うかたちで明確に、必要十分に情報提供する」これをコンテンツとして用意してあげると、お客様は疑問を解決し、満足しますよね?SEO対策だけでなく、収益にも直結します。
ただし、一般的なSEO対策の説明として「検索ボリューム」これは或る検索(キーワード)文言が、どれだけ検索されているのかを表す数値なのですが、この数値をもとに、お客様の疑問を推測できても、それが直ちに自社のお客様の疑問とはならないところが注意点です。検索ボリュームは、一般論であって、参考程度に留めておかないと、自社がやっていることは他社もやっていますから、コンテンツが重複します。他社とカブる、という事態に。ここで申し上げているお客様というのは、たとえデータであったとしても、生身のお客様のことです。
6. 自社チェック:SEO対策できていますか?
(1)コードは正しく記述されていますか?
(2)シンプルで軽量な構造ですか?
(3)お客様の要求に応えていますか?
7. 検索結果ページを確認する
最後に、参考として、検索結果ページを見てみましょう。しっかり見たことありますか? 画像が縦長になるけれども、切らずに、そのまま出しました。
この例では「プロテイン 通販」で検索した結果です。
スマートフォン・タブレットと、パソコンでは、レイアウトが異なります。これはスマートフォン・タブレットで見た場合です。そしてこのレイアウトによって、訪問者の反応が変わります。反応とは、タップして、そのサイトに入るかどうかの訪問者の意思決定が変わるということです。どのレイアウトで表示されるかは、カテゴリによって変化します。
広告 → 検索順位 → 離脱防止 → 検索順位 → 離脱防止 → 広告 → 離脱防止の順になっています。
離脱防止と書きましたが、正しくは、スニペット、ナレッジパネル、Googleショッピング、画像・場所・ニュース・レシピ・ビデオなどのボックス等、さまざまな表示形式があります。もちろん関連キーワードも、ここに含まれます。
この離脱防止で重要なのは、内容と見せ方に変化をつけて「検索者の望みに可能な限り応えようとしている」ところです。関連キーワードを出すのは、マッチングさせたいからですよね?広告収入で成り立つGoogle側の意図としては、まさに「離脱させない工夫」で盛りだくさんになっています。
いま画像で表示している分が、検索結果1ページ目です。
「プロテイン 通販」の検索結果1ページ目には、9サイトしか表示されていません(上から順に1位〜9位)。しかし全体では、約12,600,000件ヒットしています。同一サイトぶんを差し引いたとしても、とんでもない数のサイトが乱立していることが分かります。
世界で唯一、ここでしか取り扱っていない商品サービスであるならば(または既に広く認知済ならば)この限りではないのですが、実会社・実店舗の商圏では、数社しか競合がいなかったとしても、インターネット上では、商圏という括りが外れてしまうので、どの業界も、概ね競合だらけになっています。
Googleも、検索者の居住地から割り出し優先的に近場の商品サービスを表示させてはいるのですが、全国区で強いサイトはやはり上位表示されます。
過去事例で、こんな話がありました。地域限定サービスなのに、地域外からも問い合わせが入るので、地域外の検索結果ページに表示されないようにして欲しい、とのご要望。
それは、できかねます。また表示されてもよいのです。直接のお客様とはならなくても、クリック・タップしてもらえれば、SEO対策としてプラス「対象地域で上位表示される」ということです。
ではどのように対策改善したか「ここに書かれているでしょう?」と言ったところ、お客様は説明を読みませんので、対象地域を「もっと分かりやすく」表示しました。
検索結果ページのレイアウトと、Googleが意図するところを、簡単に説明しました。あなたが検索するとき、どのような検索結果ページになっているのか、意識的に観察してみてください。そのとき、あなたは訪問者ですから、お客様の気持ちが分かるでしょう。SEO対策と言うと、誰もが狙い済ました(Googleを欺くための)方策に躍起になりますが、1訪問者視点で見れば「そういうことではない」ことが実感されます。それは同時に、Googleが評価し順位づけするさいの、変わらない指針でもあるでしょう。Googleは、ユーザーの求めに応じたい。企業サイトも、お客様の要求に応えるべきです。
正しいSEO対策は、ノウハウやテクニックに頼らないため、運営年数が長くなるほど有利に作用します。それをやらない競合他社と比較すれば、その差は運営年月分だけ開いて行くでしょう。