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私の好きなHPデザインで!企業サイト運営の誤解(3)

- intro
- デザインとは「見た目」のことではない。あなたの商品サービスと、お客様をむすびつけるための「全体設計」のことだ。
- toc
1.説明:私の好きなHPデザインで!
趣味サイトであれば「私の好きなHPデザインで!」問題ありません。
企業HPの場合、購入するのは私(経営者)ではなく、お客様が自社HPを利用し、購入するわけです。
お客様は、頭で考えて購入決定するよりも前に、デザイン全体から印象(メッセージ)を受け取っています「私が購入すべきサイトだ」と直感的に理解しているわけです。その直感、感覚が、購入アクションへと導いています。用意した、コンテンツ(文章や画像、動画等)を見る前に。
HPに入って最初に見える領域を「ファーストビュー」と言います。ここでの離脱率は50%〜70%ぐらいです。素晴らしい文章や商品がそこにあったとしても、訪問者の約半数以上が、それを目にすることなく別サイトへと移動します。あなたのHPから、離脱するかどうかの判断、たったの数秒間です。したがって、ネット戦略では、ファーストビューを非常に重要視します。ここで「うちのお客様」を落とさないように苦心します。さらには、そのファーストビューの難関を経ても「私が購入すべきサイトだ」との確信がなければ購入まで至りません。稀代の商品で、世界中探してもここにしかない独占状態であるならば、どうやっても売れますが、ほとんどの場合、競合他社が存在し、こちらも向こうも日々変化している中で、こちらの優位性を、どのようにご理解頂くのか。もちろんコンテンツも重要ですが、それを背後でサポートしているのは、実はデザインなのです。お客様の無意識の領域こそ、お客様の感情を左右するからです。
2.誤解の原因:私の好きなHPデザインで!
では既存客に好まれるデザインで間違いないのでは?そう思われるかもしれません。1つ例を出します。
アクセサリーショップ経営。手頃な価格で洒落たアクセントになるような商品選択を心がけている。既存客は 20代女性が多い。ショッピングモール内に実店舗があり、休日や営業時間に制限があるため、ネットでも購入できるようしたい。
この説明から「既存客に好まれるデザイン」とは?
多くの場合、同業他社と似通ったデザインにしたい、と考えます。A店やB店が、あんな感じのデザインなので、うちもそのセンで、という具合に。
すると、アクセサリーショップのデザインとは大概決まっているので、いまこの文章を読んでいるあなたも、イメージできるかもしれません。その証拠に、イメージが反対の業種を思い浮かべると分かります。たとえば鉄鋼業など、鉄製品が火花を散らして切断されるさまを思い浮かべてみてください。そのHPは、どんなデザインでしょうか。あるいは、他の業種でもよいです。ホテルや旅館、学習塾、ラーメン店、焼肉店、フィトネスクラブ、銀行、工務店etc.イメージしてみてください。HPを開いて見なくても分かるのではないでしょうか。きっとこんな感じだろうな、と思い浮かべることは難しくないと思います。
業種によってHPデザインは、さほど幅がないことが分かります。
「既存客に好まれるデザインで」と言いながら、実際は「自社の」既存客が、そこに存在しないのです。すでに作られたイメージの中で、そのイメージをコピーしているだけなのです。
お客様視点で見れば?
自社の優位性をご理解頂けるでしょうか。
3.結論:私の好きなHPデザインで!
お客様の無意識の領域こそ、お客様の感情を左右しています。直感、感覚が、購入アクションへと導いています。
デザインとは、見た目のことではなく、あなたの商品サービスと、お客様をむすびつけるための「全体設計」です。デザイン(design)の語源から紐解けば、古期フランス語で(designer)設計するという意味なのだそうです。他に名詞では、計画、企画、意図、ねらい、などの意味があるそうです。
購入なのか、予約なのか、そのHPに望まれる出口は様々なれども、とにかく何らかのアクションが必要です。そこまでに至る全体設計を、デザインと言います。
すると、これもおかしいことが分かります。「プロっぽいデザインで!今風のデザインで!変わったデザインで!」すベて見た目のことを言っています。
デザインとは全体設計です。
その設計の中で、お客様がアクションします。